ニューヨーク

今、娘の留学先であるニューヨークシテイーに来ています。9月11日の朝、時差でなかなか寝つかれず、ようやく眠る事が出来たかな〜と言う時、ホテルの部屋の電話が鳴りました。ラスヴェガスに住んでいるお友達のお姉さんがここNYCの日本領事館に勤務していて、その方からの電話でした。「突然ですがニュースを見ましたか?」、私は「え、何の事ですか?」と答えましたが、「大変な事が起こっています、ワールドトレードセンターがテロによって爆破されました」。半分、眠っている頭の中に飛び込んできたニュースでした。「家族の方々が心配していると思います。電話がかかり難くなっていますので、すぐに知らせてあげてください。そして、今日はホテルから外に出ない方が賢明です」。と言って、電話は切れました。すぐに娘を起こしテレビをつけました。何って事なのでしょう!信じられませんでした。私達が滞在しているホテルは、ブロードウエーに面していてセントラルパークに近い所です。トレードセンターはマンハッタンの先の方ですが、つい目と鼻の先です。でも、音もなく煙も流れてきません。何度かダイヤルをして、やっと電話は通じました。日本の家族、親戚、友人達は大騒ぎでした。でも、とにかく連絡が取れて無事である事の報告ができた事で一安心、電話を切りました。その後、近くのお店で水と食料を買ってホテルで一日中ニュースを見て過ごしました。こんな事が現実に起こっていいのでしょうか?映画のワンシーンであって欲しいと何度もつぶやきました。こんな恐ろしい事、人間の力で起こしてしまった・・・。いつもは賑わっているブロードウエーの通りもその日は人も車も殆ど見つけることは出来ませんでした。数時間後、娘のコンピューターには日本をはじめ、世界中の友人達からメールが入って、安否を確認してきてくれました。みんな温かな励ましの内容でした。事件後、数日間が過ぎて今は厳戒体制の中、少しずつ活気を取り戻した様子ですが、通りすがりの人々の顔は笑顔は見ることは出来ません。15日に娘を残して私一人帰国の予定ですが、飛行機は今の時点ではまだ動いてはいません。この先どうなるのか?まったく予想がつかない状態です。本当に心細い日々を過ごしています。