コンサートツアーを終えて
1月後半から始まった「チェリッシュ・コンサート・2004」、5月9日の柏市民会館で無事 終了する事ができました。お礼のご報告が遅くなってしまいましたが、皆さん!有難うございました。
前述のとおり、構成・演出・プロデュース、全責任を任された僕はプレーシャーの連続の日々でした。しかし、お客様や民音の方々、スタッフチームの皆さんに支えられて何とか乗り切る事ができました。久々のステージツアー、「肩の荷が下りた」と言う表現が今の心境です。でも、今回のコンサートは僕にとって、改めて「歌」の持つ魅力を再確認できたコンサートでもありました。それは、30数年もの長い間、歌え続けて来られた事、今でも応援してくださってるファンの皆さんが大勢いてくださる事、例を上げれば切がないですが、チェリッシュの今までの足跡を確認できた気がします。
今回のステージのテーマ、僕が最初に基本構成を決めるきっかけになったのは、NHK朝の連続テレビ小説、「雲のじゅうたん」の主題歌、「あの空へ帰ろう」と言う曲でした。そのドラマは日本人初の女性飛行操縦士の一生を描いた作品、勿論、僕たちが歌った曲でした。「あの頃」は、この歌の詩の持つ意味の大きさが理解できなかったと思いました。「若い時・恋する時・年老いた時」を歌ったこの曲を何度も聞きなおしているうちに、今なら、いや、これからなら、きっと僕たちなりに表現できると直感しました。近い将来には高齢者の仲間入りする僕たち、そんな日を迎えた時に「何かをやってきたんだ」と、自信を持って言える、誇りを持てる自分でいたい!そんな気持ちが僕の構成と一致しました。
観客の皆さんの大半は同世代でしたが、所によっては90歳を目の前にしたオバアチャマ、娘さん、お孫さんの一家や20歳代の若いグループの皆さんも会場に足を運んでくださりました。きっと誰もが「そうありたい」と願う事でしょう。僕の思いが少しでもお伝え出来たのなら幸せだと感じます。今、当初の想像を上回るお客様に観に来ていただいた事への感謝でいっぱいです。皆さんから元気を頂きました。又、どこかでお逢いできます事を願っています。有難うございました。
チェリッシュ 松崎好孝・悦子