居酒屋にて

 ワイキキの某居酒屋。 もう一人、僕の大好きなアーテイストに出会う。 それは高橋真梨子。 もちろん、ご主人であるヘンリー広瀬氏も同伴である。 以前、ペドロ&カプリシャスで活動していた頃からの知り合いである。 ヘンリーとは当時も音作りに関してよく話をした記憶がある。 真梨子は2代目のボーカル、前野曜子から受け継いだこともあり さぞかしやりにくかったことであろう。 そのせいか当時の彼女は暗いイメージが強かった様な気がする。 今もそうかな?

 あれからもう20数年、ソロとなり彼女の歌唱力はいっこうに衰えてないし逆に 不思議な魅力が増してきた感じがする。 ほろ酔い加減で彼女の様子を覗っていると新しい発見をした。 それは歌手にしか理解できないかもしれないが、歌手本人が誰に向かって 歌っているのかである。 たとえばアーテイストによっては観客全員に向かって歌っている場合があるし 又それが本来の姿である。 でも彼女は違うのではないかと、ふと感じた。 きっと彼女は1000人、2000人、いや、10000人の観衆の前でも きっと一人だけに話し掛ける様に歌っているのではないだろうか? それが彼女のスタンスかな〜?それは誰なんだろう? やっぱりヘンリーだろうか?それとも客席最後部の女性か?最前列の男性か?

 爽やかな夫婦の温かな雰囲気が伝わってきた。 今日も飲みすぎ!事実は次回会った時にでも聞くことにしよう。 二人ともゴルフが趣味で、別荘があるハワイでもプレーを楽しんだようだ。 帰り際、いつか夫婦同士でゴルフをプレーしよう!と約束して別れる。