レコーディング VOL 2
猛暑、酷暑と言われた今年の夏だったが、やっと秋らしさを感じる頃になった。シャーワーを浴びる浴室の窓ガラスが湯気で曇ってきた事にでも感じる。例年の事だが「暑さ、寒さも彼岸まで・・・」、そんな言葉が浮かんだ。
さて、そんな秋を感じる前の残暑厳しい9月中旬にアルバムVOL 2のレコーディングが終了した。前回のBSでも紹介したが、アレンジ兼プレーヤーは「MOMO-KAN」の二人である。アコースティックギターを中心に全曲がギターサウンド一色のアルバムである。しかしながら、そのサウンドはボサノバ、クラッシック、ポピュラーをはじめ、フラメンコ奏法などが幅広く織り込まれている。何曲も同じ楽器で聞いていると何か物足りない気分になる事が多いのだが、僕には一曲、一曲がとても新鮮に感じられる。それぐらいバラエティにとんだアルバムと自負している。もっとも僕自身がギタープレーヤーの端っこの一人と言う事も影響しているのは事実ではあるのだが・・・。でも、だからこそ彼らのギターテクニックの素晴らしさも感じる事が出来る。
僕が以前のように、ギターを弾かなくなってしまった理由の一つは「上には上がいる」と、実感したからだった。当時の音楽監督は前田憲男氏でミュージシャンは猪俣猛グループ、新人だったらビビってしまう程の最高なメンバーが担当してくれた。その中で若手?だったのはギターの松木恒秀、ベースの岡沢章のお二人だった。この二人!本当に凄かった。リハーサル前の楽屋では、いつも練習に余念がなかった。僕はその指のすべりや早さを羨ましく見ていたものだ。ステージでは僕もギターを抱えながら歌っていたが、バックから聞こえてくるサウンドが気になって、歌う事に全力を注げなくなっていた。憧れの気分?きっと、そうだったろう。だったら、もっともっと練習して自分のテクニックを磨けばよかった!と、今頃になって反省している。アルバム「ORDINARY」のラフ・ミックスを聴きながら、そんな昔の思い出が甦ってきた。
今回収録されているオリジナル曲は「てんとう虫のサンバ」、「白いギター」、「ペパーミント・キャンディー」、注目曲は僕のソロ!「学生街の喫茶店」かな???そんな訳で、今回のアレンジ兼プレーヤーの一人、KANちゃんの紹介!(MOMOちゃんはスケジュールの関係で会えなかった)
KANちゃん